医療AIの実用化は医師を含めた医療従事者の負担軽減や医療の質の向上につながることが期待され、医療現場において必須の技術として活用されることが想定されています。文部科学省「保健医療分野におけるAI研究開発加速に向けた人材育成産学協働プロジェクト」において、東北大学・北海道大学・岡山大学の3大学が提案した「Global×Local な医療課題解決を目指した最先端AI研究開発」人材育成教育拠点が採択されており、本センターは上記プロジェクトに加えて医学研究院や保健科学研究院、情報科学研究院、薬学研究院と連携しながら、世界トップレベルの国際的競争力をもつ医療AI研究開発を推進することを目的として設置されました。
厚生労働省が掲げる医療AI研究開発重点6領域(ゲノム医療、画像診断支援、診断治療支援、医薬 品開発、介護認知症、手術支援)のそれぞれにおいて、北海道大学病院の各診療科を横断する形で様々な医療現場でのニーズの拾い上げや集約を行い、国内外の企業と連携しながら最新あるいは新開発のAI技術を基盤とした先進技術研究開発を行っていきます。開発されたAI 技術は、医療現場で即戦力となるような医療AIシステムとして積極的な社会実装を目指します。
北海道大学大学院医学研究院画像診断学教室教授
北海道大学病院放射線診断科長
北海道大学病院医療AI研究開発
工藤 與亮